昭和人として
木材と漁業の街須崎で生まれた
土鍋で焚く鍋焼きラーメンは
かつて港で働くもの達が
一斗缶で木材くずを燃料に焚き火を囲み
土鍋でラーメンを作ったのが始まり。
ある須崎の出張で昼食に立ち寄った
「まゆみの店」の「塩鍋焼きラーメン」の旨かったこと!
このラーメンの出汁は親鶏と野菜。
その濃厚な出汁を醤油で仕上げた
和風ラーメンが基本なのですが
今回は塩で仕上げたものを頂き感動した。
「塩は最高の調味料」(秋山徳三)
素材の味を引き出す「塩」は臭みは残すので
味噌や醤油で包み込むのが日本料理の基本。
=鍋焼きラーメン(醤油)=
しかしこの塩で仕上げたラーメンには
親鶏の臭みを感じる事なく旨味だけが前面に出ていた!
それは新鮮な素材を使っている証拠。
「塩ラーメン美味しかったでぇ!」
「ありがとうございました。」
その女店主の笑顔に客を「もてなす心」と
「料理人の誇り」を感じた。
そして「科学」や「学問」の裏付けがない
「焚き火禁止」を虚しくまた残念に思う。