昭和の子供として

 高知市の裏山と言える

南嶺にある皿ヶ峰は庶民の墓所

この山は冬になると必ず山火事を起こし

今でも高木は一本も生えていない。


 線香が引火したと言われていたが

焼け跡に生える山菜を期待する高知市民は

誰も言わないが

誰かが火を付けている事を知っていた。



 「昔はよう燃えよったねぇ」


この立て札の前で散歩していた

高齢の女性に話しかけた。



 「もう燃やされんねぇ(笑)」


そうやねぇ。

        けんど・・・  寂しいねぇ(苦笑)