道具として
山道具の軽量化は目を見張るものがある。
それは体力の温存に繋がる事は勿論
一定のスピードを得ることで
危険箇所を短時間で通過するなど
安全性も高まる大きなメリットがある。
しかし道具本来の役割が
失われているものも見受けられる。
耐風性に疑問があるテント
小型化により鍋が安定しなくなった火器
熱効率が悪くなった山岳食器 等々・・・。
その流れに一石を投じるように
今年Snowpeakから復活した山岳食器は
私のハートを見事に射止めた。
=LANDER BLACK=
1995年。ランダーは角丸型クッカーという
新しい切り口で、世の中にデビューしました。
当時主流の角型クッカーは、
ザックへのパッキング性能に優れる反面、
料理が食べにくく、汚れが四隅に残りやすいという
欠点がありましたが、ランダーはその欠点を克服。
角と丸を融合させた新しいデザインを生み出しました。
また、山岳食器は、「軽ければ良い」という考えが
一般的だったため、どのクッカーを見ても肉厚が薄く、
一度落とせば、大きく凹んでしまうクッカーばかりでした。
ランダーの肉厚は1.2mm。
当時のクッカーにはない厚みで、
耐久性を格段に向上させました。
結果、ランダーは使い勝手と耐久性の両方を得ることができ、
多くの方に長くお使いいただけるクッカーになったのです。
しかし、いつしか時代はチタンクッカーの波が訪れ、
次第にアルミクッカーの存在は下火に。
ランダーもその流れの中、惜しまれながらも廃番となりました。
しかし数年前から、「やはり、良い物は良い」と、
復活を熱望する声が聞こえはじめ、
2013年。限定で復活することとなりました。
復活品は、フライパンだけではなく、
ポットにもフッ素コーティングを施し、
ブラックリッド仕様で装いも新たにリリースいたします。
=Snowpeak HPより引用=